エフェクターの話をしよう

ラッコ(twitter ID:rakko_lau)がエフェクターのレビューやらをするブログです。コメント等はお気軽にどうぞ。

BJFE / Blue Bee OD

 今回は久々にBJFEのペダルについてです。
 2021年の秋頃に手に入れてからちょくちょくTwitterの方ではすごくいいと言ってツイートしてたのですが、なんやかんやブログでは書いていなかったので満を持して書こうと思います。

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 Blue Bee ODといいまして、Honey Bee ODを元にカスタムされたSilver Bee ODから更にカスタムが加えられたペダルになります。


 製作された経緯はこのペダルが初めて公になった、Buzzbox TV(CULTの細川さんと、Phantom fxの戸高さんがやってるエフェクターについて語る感じのyoutubeチャンネル)の該当回の動画を見てもらうのが良いかと思います。

【もはやチート!世界に1台だけの激レア・ペダルが登場!】EP04.〜北からの刺客 - YouTube


 コントロールはV、D、B、Tの4つ。素直にVolume、Drive、Bass、Trebleということのはず。4ノブの歪みとしては一般的なのではないかと思います。

 音は割とブライトで、ハイがよく出てくる感じです。かといって取り立ててミッドやローが薄いという事はないですね。
 ゲインを絞り切った状態でも音は出まして、ブースター的にも使えます。そこからゲインを上げていくと徐々にオーバードライブ、そして最大まで上げるとディストーション一歩手前くらいの所まで歪みます。ローゲインでは煌びやかな感じ、ゲインを上げていくと乾いた、ドライな感じの歪みになっていきますね。また歪みの増加に伴って、パリッとした感じが増えていきます。コードなどを弾いた際の分離感も非常にいいです。
 
 さて、Blue Bee ODを説明するにあたって、避けて通れないのが起源となるHoney Bee ODです。このペダルはSuproのコンボアンプの音に着想を得たとされていて、当然アンプそのままではないまでも、一般的なオーバードライブと比較した場合にレンジ感や反応性など色々な部分でよりアンプに近いものと言われています。
 そのHoney Bee ODをアメリカンコンボアンプ(つまりはFender系)に寄せたチューニングをされたのが、Silver Bee ODとされています。大まかな違いとしては、Honey Bee ODに比べてコンボアンプっぽい感じはそのままに、ローミッドがすっきりとしていて、ハイがよく出る感じですね。
 そのSilver Bee ODを更にゲインアップをして、よりモダンな用途にも使えるように調整されたバージョンがBlue Bee ODです。
 
 そうは言っても具体的に何がどう違うみたいな話をするには、BJFE版のSilver Bee ODが入手困難すぎて言及自体難しい感じですが...。

 ※余談ですが、Bearfoot版は探せばまだ見つける事が可能な類ですし、One Control版は現行で売ってるマスプロダクト品なので、機会があったらその辺りは試してみても良いとは思いますが、BJFE版のSilver Beeと違う事はほぼ確実なのでそこまで意義はないかなとも思っています…。一応reverb.comに過去販売された物の記録があったのでBJFE版も実在はしているのですが、滅多に出てこないので入手は非常に困難なようです。→BJFE Silver Bee Overdrive Honey Bee | Perfect Southern | Reverb

 そんな訳で流石にSilver Beeの現物は所持していないのでその辺りに言及するのは難しいですが、Honey Bee OD(シリアルでいうと400番台半ばの物)は所持しているので、そこの違いには少し触れていこうかと思います。

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筆者所有のHoney Bee ODとBlue Bee OD

 

 まず大きな違いとして、Blue Beeはハイがとても良く出ます。Honey Beeはどちらかというとローミッドがしっかりしていてダークな雰囲気の音ですが、Blue Beeは割と煌びやかで、かつ乾いたイメージの音がします。ゲインを上げていくとさらにバリっとした感が出る所もありますね。まさにフェンダーっぽいというか。
 ゲインの幅も随分と違います。Honey Beeは最大まで上げたとしてもローゲインオーバードライブの範疇を超えませんが、Blue Beeはディストーションのギリギリ手前くらいまで歪みます。ハイゲインオーバードライブの範囲までは十分に含む感じです。
 それとギターのボリュームへの追従もBlue Beeの方が反応良い感じがします。Honey Beeが悪いって訳でもないですが、より反応が良い感じです。
 3ノブと4ノブという物理的なコントロールの違いもあるので、当然出せる音の幅というのも随分と違いますね。守備範囲は圧倒的にBlue Beeの方が広いかと思います。1台でブースターからディストーション一歩手前のハイゲインオーバードライブまでカバーできちゃいますし。
 逆に共通している特徴もあって、分離が良いとか、レンジが広いとか、その辺りは共通するポイントだと思いますね。

 個人的な総評としては、めちゃくちゃ優秀なオーバードライブだと思います。好き嫌いを抜きにしても1台でカバーできる範囲が広くて非常に便利だと思いますし、個人的にもこの音の感じがとても好きな感じなので、去年買ったペダルの中でもトップ3に確実に入るお気に入りです。
 

 どうもレップインターナショナルのkaz kawamuraさんのTwitterによると近日再入荷があるっぽいので、気になった方は注視の上、是非手に入れてみてください。好みはあるんで好きじゃないという事はあるかもしれませんが、あまり後悔はしないんじゃないかなと思うくらいには優秀なODだと思います。

 

それではまた。