SHIGEMORI / RUBY STONE Limited

　お久しぶりです。
　ここしばらく、細々と忙しかったりで更新止めたままになってしまっていたのですが、先日手に入れたペダルが中々に希少なもので、なおかつ情報があまりない類のペダルだったので、記録の為にも記事に残しておこうかと思いまして。

　そんな訳で今回取り上げるのはこちら、SHIGEMORIのRUBY STONE Limitedです。
SHIGEMORIのRUBY STONEというと、通常モデルは凛として時雨のTKさんが以前はメインで使っていたりしたので、その辺りで知名度があるペダルかもしれませんね。SHIGEMORIというブランドでも代表格のペダルでもあります。
※フラッグシップモデルは別にあって、STONE DRIVE CUSTOMという三角形に近い形のペダルです。

　そんなRUBY STONEですが、現在に至るまで複数のバリエーションモデルが存在しています。通常の赤いRUBY STONEの他にも現行で売っているPremium（黒）や、限定でリリースされたSpecial（紫）、そして今回記事で取り上げるLimited（マットな赤）が存在しています。

　今回取り上げるLimitedについてですが、Specialと同じく限定モデルの為SHIGEMORIの公式ページには既に記載も残っておらず、あまり情報が多くないペダルです。
　販売していた一部のショップの商品ページなどが残っていて、そちらの記載から「初期RUBY STONEの筐体カラーを採用していて、最初期に使用していたパーツを使用している現行とは違う限定生産のRUBY STONEである」というくらいの情報しかなかったり…。どうもパーツなどの都合もあってか、完全な初期モデルの再現とも違うらしいとの事。
　
　説明としては先に書いた以上の事が詳細不明なので、実際に音を出したりして具体的な違いについて触れていきたいと思います。自分は普通のRUBY STONEとPremiumは現在所有こそしていませんが以前試した事があるので、その時の印象なども踏まえて違いなどにも触れていこうかと思います。

　コントロールはvol、tone、gainの3ノブ。これはRUBY STONEのバリエーションの全てに共通した仕様です。一般的な3ノブの歪みペダル定番のコントロールです。ただし、それぞれのノブが相互作用的に影響するので、エフェクターに慣れてる人にはそんなに苦ではないかもしれませんが、多少慣れが必要かもしれません。

　
　音についてですが、基本のRUBY STONEは「ガラスのような音」と評される事もあるようなクリアでブライトな音が特徴のペダルです。他の特徴だとローノイズ、反応が早い、倍音の豊富さなどが挙げられる事が多いでしょうか。音色の傾向は、人によってはTS系に分類する方もいますね。
　Premiumの方は、試したのがだいぶ昔なのでざっくりした印象になってしまいますが、ノーマルと共通する特徴もありつつ、少しトレブル成分と歪み量が控えめでプリアンプ的な使い方に向いた音だった気がします。全体的にマイルドな音という印象でした。

　本題のLimitedの音ですが、現行ノーマルのRUBY STONEと比べた場合、音の重心が少し下にあるというかハイが控えめ、もしくはローミッドがしっかりしているというような印象を受けます。ただ、Premiumほど歪まない感じでもなく、歪み量で言うとノーマルに近い感じ。非常に雑な言い方をするとノーマルとPremiumの中間的な感じとでもいえばいいんでしょうか...。
　RUBY STONE特有の反応の速さや倍音の豊かさは変わらずなのですが、ノーマルほど音が暴れないので、扱いやすいように感じます。ノーマルは倍音の豊かさとハイの強さ故に少し耳に痛い、うるさい音になってしまいやすい印象がありましたが、Limitedはその辺りが緩和されていて、もう少し扱い易いです。バランスがいい感じというか、ノーマルやPremiumより使い方を選ばない感じがしますね。かといって半端な感じもしないです。
　
　個人的にはとてもいいオーバードライブだと思います。再生産も今の所なさそうで、入手難易度が非常に高いのが難点ではありますが、もしも試せる機会があるのなら是非一度試してみてほしいペダルだと思います。

　すごくざっくりしたレビューにはなってしまいましたが、今回はこのくらいで。また次の記事でお会いしましょう。

（2021/09/04時点でメルカリに1台中古が出てるみたいです、ちょっと高いですが....）