beautiful noise effects / WHEN THE SUN EXPLODES
今回は先日入手したファズリバーブについて書いていこうかと。
オーストラリアのbeautiful noise effectsというブランドのWHEN THE SUN EXPLODESというペダルです。(以下WTSEと省略表記します)
どんなペダルかをざっくり言うと「歪みにスプリングリバーブを足せて、さらにフィードバックスイッチでフィードバックさせることが可能なペダル」です。リバーブのミックスはエクスプレッションペダルでもコントロール可能なので、場面に合わせてリバーブを足したり引いたりすることも出来ます。
今回はカスタムカラーを手に入れたのでアルミ無垢筐体に白いペイントですが、普通のやつは黒い筐体に白ペイントです。
コントロールは天面にノブが7つとトグルスイッチ1つ、また背面に2つのトグルスイッチ(クリッピングの切り替え、リバーブのキルドライ選択)があります。また、フットスイッチがbypass、feedback、boostの3つあります。入出力はinput/output/EXPと9VのDC入力ですね。
コントロールの具体的な内容は、上段がreverberation controlsとなっていて主にリバーブに関わるもの、下段がfeedback controlsで主にフィードバックや歪みに関わるものという風に配置されています。
まず上段左からmaster / reverb / color / decayとなっていて、ペダル全体の最終音量、リバーブのミックス、リバーブのトーン(左で暗く、右で明るくなる感じ)、リバーブのディケイが設定できます。
下段はgain / feedback / トグル(波形選択) / rateという配置になっていて、gainは歪み量、feedbackがfeedbackスイッチを踏んだ際の発振の音量を設定でき、残りのトグルスイッチとrateは発振に付与されるトレモロ効果のコントロールとなっています(トグルで波形を選べて、rateでトレモロの速さを設定出来る)。
また歪みセクションのクリッピング切り替えは対称/非対称/クリッピングなしから選べて、それによってファズライクなハイゲイン/ローゲイン(音量大きめ)/上記二つの中間的サウンドを選べるようになっています。
モードの違いは主にゲイン量と音量の部分に影響している感じで、歪みの質感自体はモードによって大きく変わっているようには感じませんでした。
どのモードも歪みの質自体はオーバードライブファズ的なもので、ギター側のボリューム次第である程度ローゲインにも扱えるような雰囲気でゲインの設定幅は結構広い様な印象がします。
リバーブは60年代アンプのクラシックなスプリングタンクをエミュレートしたものとのことで、音色については一般的なスプリングリバーブのイメージでいいかと思います。colorノブでダークな感じもブライトな感じも出せるんでごく普通に使いやすいスプリングリバーブかなと。
このペダル最大の特徴は三つあるフットスイッチによるコントロールで、一番右がbypass(オンオフ)、中央がFeedback(モーメンタリスイッチになっていて、これを踏んでいる間だけフィードバックループが有効になり、リバーブのwetを繰り返して発振させる)、左がboost(オンにするとリバーブのwet音量のみを2倍にするもの)となっていて、これらのスイッチを駆使する事でポストロック的なものからシューゲイザー的なものまで、様々なアンビエントサウンドを出力できます。
急にリバーブ成分だけ増やしたり、フィードバックをさせたりするのを自由にコントロール出来るので、色々なアプローチが出来るように感じます。加えてEXPを接続するとリバーブのミックスをEXPペダルでコントロール出来るようになるので、普段は歪みだけ使ってリバーブが欲しい所ではリバーブを足す事も出来ます。(なお、FeedbackとBoostのスイッチはリバーブに作用する都合上、リバーブのミックスを絞りきった場合には実質機能しなくなります)
諸々の塩梅が非常にちょうどいい感じで、色々とインスピレーションを刺激される感じのペダルという印象です。難点があるとすれば筐体の大きさですかね。 HX Stompよりちょっと横幅があるくらいのサイズ感なので結構大きく感じると思います。
個人的には1台でめちゃくちゃ遊べる楽しいペダルだと思うのでおすすめです。
最後に、自分が買うのを決めたきっかけになったYoutubeのこのペダルを使った演奏の動画を紹介しておきます。
それではまた次の記事で。