エフェクターの話をしよう

ラッコ(twitter ID:rakko_lau)がエフェクターのレビューやらをするブログです。コメント等はお気軽にどうぞ。

BOSS / RE-2

 こんにちは。今回は本日発売のこちら。RE-2です。



 BOSSからついにスペースエコーの新型が発表されたという事で、多くの人が注目していたのではないでしょうか。(海外のリーク情報でRE-2だけ先に発表されたりしてましたが)
 ※同時発売のRE-202の方は購入を見送ったので、そちらに関しての言及はほとんど出来ませんのでご了承ください。

 スペースエコーについては自分が書いてもネットの受け売りみたいなのしか書けないので、気になったら調べてみてください。初代のRoland RE-201と、その後にBOSSから出たRE-20というものがありまして、それらの系譜の上でついにRE-2とRE-202がリリースされた形ですね。

 とりあえず現物を見ていきましょう。RE-2はいわゆるBOSSコンのフォーマットにスペースエコーを落とし込んだものになっています。見た目としてはRE-201やRE-20の雰囲気を踏襲したブラックの筐体とグリーンのパネルが印象的ですね。塗装は写真で伝わるか分かりませんが、少しざらっとした凹凸のある塗装になってますね。大変見た目がよろしいですね。

 入出力はそれぞれABの2系統用意されているのでステレオでの使用も可能になっていて、右にはそれに加えてエクスプレッションやフットスイッチを接続できるCTL/EXPの端子があります。
 本体のホールドは初期設定ではタップテンポのテンポ設定が割り当てられていますが、設定を変えると本体のみでTWISTを使うことも出来るようです。タップとTWIST両方使いたいなら外部スイッチを繋ぐ、どちらかでいいなら本体設定で対応出来る、という事みたいですね。

 コントロールはモード以外が2軸のポットになっていて、以下のパラメータに対応しています。
 ECHO→ディレイの音量。
 REVERB→リバーブの音量、ECHO絞り切るとリバーブのみの使用も可能。
 INTENSITY→ディレイのフィードバック量。
 TONE→右に回すと高域を強調 / 低域をカット、左に回すと低域を強調 / 高域をカット。
 REPEAT RATE→テープのスピードの調整 右に回すほど早くなり、エコーの間隔も短くなります。それに伴った音質変化が発生する。
 WOW&FLUTTER→テープの揺らぎのコントロールです。右に回すほど揺らぎが大きくなります。
 ここまでを見てわかるように、基本的にはRE-201やRE-20のコントロールを踏襲してる感じですね。WOW&FLUTTERの存在と、元々はBASSとTREBLEで2バンド備えていたEQがTONEにまとめられているのが大きな違いでしょうか。

 そして、MODEノブは11個のモードが用意されており、3種類のテープの再生ヘッドとリバーブの組み合わせを切り替えるものとなっています。組み合わせ等は公式の説明書を参照してください。
 最後に本体の上側側面にCARRYOVER スイッチがあり、これを切り替える事でオフにした際にエフェクト音もオフにするのか、残すのかを切り替えられます。いわゆるトレイルの設定ですね。

 音の方ですが、スペースエコーのあの音が出ます。それ以上言い様がないといいますか...発振音とかもパッと聞いた感じではあの音そのままな感じがします。このサイズでこの出来、さすがBOSSと言わざるを得ないですね...。正直あまり不満な点がないです...。敢えて残念なところを挙げるならWARPは外部スイッチつけても使えないくらいでしょうか。(RE-202はTWISTもWARPも使えるようです)
 
 余談ですが、どうやらRE-202の方がリバーブ部分の切り替えなどができる都合で出せる音が違うみたいで、多機能モデルな分だけ音を作り込めるようです。RE-202は本家では不可能だった長さのREPEAT RATEを扱えたり、音のバリエーション自体も増えていて、コントロール性も良くなっているので、もしもサイズなどに抵抗がないようなら両方触ってから決めた方が良いかもしれません。自分はサイズの都合でRE-2即決だったんですけどね...。

今回はこんなところで。また次の記事でお会いしましょう。それでは。