エフェクターの話をしよう

ラッコ(twitter ID:rakko_lau)がエフェクターのレビューやらをするブログです。コメント等はお気軽にどうぞ。

1995fx / sandy drive

 こんにちは。
 今回は近年私のお気に入りの1995fxというブランドのペダルを紹介します。

 まず、1995fxの紹介ですが、2009年から札幌で活動しているビルダーさんのブランドです。 ビルダーの杉本さんは、以前Vianka(ex.ビアンカは死ぬことにした)というバンドでギターを弾いていたギタリストでもあります。

 初期ラインナップはギター用のペダル中心でしたが、最近はベーシストの方がブランドに参加されて、ベース向けペダルのラインナップも増えていますね。中でもTHE NOVENBERSのベーシスト、高松浩史さんのシグネチャーペダル「Stomach ache」などが代表的ですね。 機材の修理や改造などの相談も受けてくれるので、もし気になる人はコンタクトを取ってみると良いかもしれません。(僕も昨年夏に相談をして、オーダーの2in1ペダルを製作していただきました)

 ブランドの紹介はこのくらいにしておきまして、実際にペダルの紹介に移りたいと思います。 今回取り上げるのは、その中でも最初期から存在するペダルである「sandy drive」です。

 sandy driveはMXR Distortion Ⅱをベースに作られたローゲインOD/プリアンプペダルで、独特なコンプ感とざらついた砂のような歪みが特徴のペダルです。

 あまりハイゲインまでいくペダルではないですが、独特な雰囲気で他にない歪み方をするので、プリアンプ的に使うと個性が出せるペダルだと思います。僕は一時期ずっとボードに入れてかけっぱなしにしていた事もありますね。

 コントロールは左からDirt(歪み量)/Filter(高域の調整)/Volume(音量)となっています。ゲインが左側にあるのは少し珍しいかもしれませんね。電源は内部昇圧をしている関係で9V入力しか対応していません。12Vとか18V入れると壊れるので、そこは気をつけてください。

 

 厳密にいうと既にsandy drive自体は廃盤となっていまして、現在は後継期のsandy drive Ⅱがラインナップされています。(写真右がsandy drive、左がsandy drive Ⅱ)

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 変更点としては低域の調整用のLowノブが増えたり、よりプリアンプ的用途に向いた方向にコントロールの幅が取られていてローゲインでの調整がしやすくなっている、という感じですね。コントロールも左上からVolume/Dirt/Low/Filterと一般的な並び順に変わっています。
 Ⅱになって、Lowの調整が出来るようになって、それこそベースにも使えるようになってより使える範囲が広くなったという感じですね。

 歪み自体は粗い感じなんですが、ちゃんと弦の分離感があって、このペダルにしかない個性の光るペダルだと思います。現行品のⅡも良いですが、個人的には3ノブの初期モデルも個性があって良いと思うので、もし見かけることがあったら試してみて欲しいと思います。

 今回はこんな感じで。また次の記事でお会いしましょう。