エフェクターの話をしよう

ラッコ(twitter ID:rakko_lau)がエフェクターのレビューやらをするブログです。コメント等はお気軽にどうぞ。

Walrus audio / VOYAGER

 こんにちは。

 今回は国内でもすっかり普及した感のあるWalrus audioより、初期からラインナップにあるオーバードライブ、VOYAGERのレビューです。

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 このVOYAGER、筆者は国内にWalrus audioが流通すると話が出た頃に、見た目の良さに一目惚れして、取り寄せて買った事がありまして。その後自分の当時の音の好みに合わなくなったと言う事で手放してしまった為、手元にないのでレビューの予定はなかったのです。
 ところが、なんとこの度Walrus audioの現代理店のパール楽器さんがお年玉企画としてツイッターで開催していたVOYAGERのプレゼント企画に当選してしまいまして、ペダルが届いたのでせっかくだしレビューしようか...ということで今回の記事です。

 

 前置きが長くなりましたが、Walrus audioについても軽く紹介しますと、2011年に米国オクラホマ州で始まったペダルブランドです。ここまでの10年で廃盤品入れると多分30個くらいはペダルをリリースしてます。

 ラインナップも歪み、揺れもの、空間系、EQ、パワーサプライと割と幅広く出していて、アーティストシグネチャーモデルのペダルなんかもリリースしてました(電源系は多分PSEの関係で国内に正規のルートでは入ってこないと思いますが、個人輸入して使ってる方はいるらしいです)。
 数機種は持っていた事もありますが、全体的にポストロック/アンビエント/シューゲイザー/オルタナ方面に向いた音が出るブランドの印象です。

 

 ここからは実際にVOYAGERに関してですが、基本的にはローゲインな3ノブオーバードライブです。 コントロールもVol、Gain、Toneのシンプルな構成です。 音の雰囲気としては、ミッドに特徴があるタイプの音です。ケンタウロスに似ている、と評する人もいるようですね(実際ケンタウロスと比較された動画がYoutubeとかに上がってたはず)。回路自体はそこまで似てないらしい?んですが…。

 個人的な音の印象ではややハイファイなケンタ系という感じです。
 単体でも結構いい感じに使えるのですが、多分一番映える使い方はゲインを低めに設定した上で後段の歪みをブーストする使い方ですね。ハイミッドが結構出るので、抜けのいい音になります。 弱点としては、ハイが強めに出るのでどうしても設定や組み合わせるもの次第でハイがパリパリと割れたような音になってしまう点ですね...。それもあるので僕個人はややトーンを下げた設定で使うのが好きです。トーンを下げるとややダークな感じにも出来るので。 好き嫌いは分かれると思いますが、いいペダルです。気になった方は是非試してみてください。

 それでは。