VIRTUES / AssH sig monica
新年初のレビュー、今回はこちらのペダルについてです。
YOASOBIの楽曲でギターを担当されてる事でよく知られるAssHさんのシグネチャーオーバードライブで、昨年のクロサワ楽器池袋店の移転に際して記念モデルとして製作された物です。
その辺りの細かい話はクロサワ楽器さんの商品ページを見ていただく方が良さそうですが、記念モデルという位置付けなので限定数量生産とのこと。
概要だけ触れると、VIRTUESのラインナップに元々あるmonicaをよりAssHさんの好みに合わせて調整されたモデルのようです。
ノーマルモデルと比べて、クリーン〜軽いクランチに特化させてあるようで、ヘッドルームも広くなっているとか。筆者の主観ではノーマルのmonicaよりローミッドの辺りがスッキリしていて、もっと使う場所を選ばないような印象を持ちました。ノーマルよりいくらかトランスペアレント系に近寄ったような感じの印象ですかね。
また、ファズ受けが良いペダルになっているとのことで、実際に手持ちのファズの何台かを前後の入れ替えなどもしつつ組み合わせて試してみました。
試したペダルは以下の各種です。以下に試した感想も添えておきます。
・VIRTUES Lander iss.2
ファズフェイス系のペダルなので、基本的にはmonicaを後ろに置いた方が収まりの良い感じがしました。ただ、Lander側にも前に別のペダルを配置しても大丈夫なようにインプットゲインのコントロールがついているので、あまり前後を問わない組み合わせにも感じました。正直好みで決めていい感じですね。
・EQD Black Ash Fuzz
一応回路的にはトーンベンダー系の回路らしいこのペダル。ペダル自体が前段にオーバードライブを置いてプッシュした方がいい感じの音になるペダルなのもあり、monicaを前にした方が好印象でした。ただこれも逆にしたからといって全く使えない変な音になることはありませんでした。
・Phantom fx MOTHER
こちらはビッグマフ系の回路が源流にあるペダルで、monicaとの相性についてだけ言及するなら、前後どちらに置いても支障はない印象でした。
強いて言うならギターのボリュームを絞った際にmonicaが後ろにくるとODっぽい質感が強くなり、MOTHERが後ろだとファズっぽいザラっとした感じが強く出るので、エフェクターの配列における大原則「後ろに繋がってる方が強く出る」と言うのを実感できる感じの組み合わせでしたね。
……と、いくつかのジャンルの違うファズと合わせて試してみたのですが、monicaが後ろに置かれた場合にも潰れすぎたり変な感じにならなかったので、非常にファズとの組み合わせがしやすいペダルだと感じました。ファズを受けると言う点に置いては非常に優秀なペダルだと思います。ヘッドルームが広いので大きい入力を受けても音が潰れにくいのかと思います。もちろん限度はあるのでしょうが、ファズ以外にディストーションなどでも極端に音量が大きいものとかでもなければ、大きな問題は出ないのではないかと思います。
総じて、扱いやすく完成度の高いペダルに仕上がっているように思います。良作だと思うので、目にすることがあったら試してみて欲しいと思う一品です
最後にAssHさんご本人がYoutubeに公開しているレビュー+試奏動画を引用しておきますので、参考にしてみてください。
それでは次の記事でお会いしましょう。